【2024年】美味しい醤油おすすめ18選｜スーパーで買える市販のものや選び方を紹介

醤油は日本料理に欠かせない調味料の1つです。近年では「日本食ブーム」にのっとって世界でも注目を集めています。北海道から九州まで全国各地に美味しい醤油があり、あっさりした薄口やコクのある濃口、九州で親しまれている甘口など、味わいもさまざまです。

また、醤油は多くのメーカーからたくさんの種類が発売されており購入する際にどれを選べばいいか迷ってしまうものです。そこで今回は超美味しい醤油の選び方を解説し、醤油の賞味期限や保存方法についても紹介します。

さらに記事後半では、市販で手軽に買える美味しいおすすめの醤油からプレゼントにもおすすめの高級品まで全18選紹介します。ぜひ最後までご覧になり、美味しい醤油でいつもの料理をもっと楽しみましょう。

全国の13％程度の消費量を占める薄口醤油は、日本で2番目に最も使われているタイプです。塩分が濃口醤油よりも高く18％となっています。色が薄いことからこの名が付けられていて、香りも濃口醤油よりも薄めに作られています。

そのため、食材の色味や香りを生かした料理に最適です。ただしそのまま使用してしまうと薄いので、一般的には煮物などのつゆを作る際に使われます。

日本で最も消費量を占めるのが、この濃口醤油です。全国の8割を占めるスタンダードなタイプで香りや味のバランスが良く、一番使いやすいことで多くのご家庭でも使用されています。

そのまま使ってもタレとしても良く、味もしっかりと付いているのでどんな料理にも合わせられる万能なタイプです。ただしあまり入れすぎると、濃さが目立ってしまいしょっぱくなってしまうので注意が必要です。

再仕込み醤油とは、九州地方で生まれた醤油の一つです。一般的な醤油と比べて2倍の仕込み時間を使うこともあり、贅沢な醤油として親しまれています。2度仕込みを行うことでさらに旨味・風味が凝縮されていて香りが豊かです。

また、とろみがあるのが特徴で幅広い食材にも馴染み、味もしっかりと楽しめるのが魅力的となっています。

溜まり醤油とは、鎌倉時代に流通したとされています。古い歴史がある醤油で、何度も繰り返してやっと作ることができます。色合いが濃くとろっとした粘りがあるのが特徴で、刺身などを食べる時によく使用されています。

大豆のタンパク質が凝縮し濃厚でコクができるので、独特の香りが高く生ものとの相性が抜群です。さらに加熱を行うことで赤くなる性質を持ち、せんべいの表側に塗られたりといろいろな場面で使われています。

白醤油はこれまでに紹介した醤油と比べると味・色・香りが控えめで塩気があるのが特徴です。白身魚の煮つけやうどんなど、あまり主張しすぎない程度に味付けがしたい時におすすめです。

同様の味と香りの薄口しょうゆとの違いは加熱処理をしているかです。薄口しょうゆは加熱処理をしているのに対して、白醤油は加熱処理をしていません。

みりんが加わったことで甘口になったこちらの甘口醤油は、九州や中国地方、北陸地方などで作られています。海岸沿いの地域ほど甘みが強かったり、九州では南にいくほどに甘みが増すなどと地域による特徴があります。

卵かけごはん・煮物・卵焼きなどと相性が良く、特に馬刺しとの相性は抜群にいいです。塩味の強いものが苦手という方は、甘く味付けされたこちらの甘口醤油を試してみてはいかがでしょうか。

ベースの醤油に昆布やカツオ・あごだしの旨味を加えただし醤油や、牡蠣のエキスを加えた牡蠣醤油など、数多くの醤油が販売されています。食材に強い旨味を加えたいなら、だし醤油や牡蠣醤油がおすすめです。だし醤油はこれ一本で味付けができるので、料理が苦手な方にも使いやすい万能な調味料です。

使われている素材によって味わいや口当たりも変わるので、好みによって使い分けましょう。うどんのつゆなど、淡白な味わいの食材には相性がいいです。ただ、醤油のもつ鋭い塩味が弱いだし醤油では、しっかりとした味のある食材と合わせると風味がぼやけてしまうこともあるので注意が必要です。

製造方法によっては旨味がプラスされているものから、そのままの自然な美味しさを味わえるものがあります。料理の味付けや好みに合わせて選ぶこともポイントです。

現在日本で流通している醤油の製造方法の中で、8割も占めているものがこの本醸造といわれるものです。伝統的な方法であり、アミノ酸液を使っていないことが一番の特徴です。主原料は大豆・小麦・塩で作られています。

とはいっても中には本醸造であっても、アミノ酸などを加えて作っているものもあります。そのため大豆・小麦・塩といった主原料のみで作られたものを、本醸造というわけではありません。

アミノ酸液や甘味料などを加えたものは、混合・混合醸造といいます。混合方式は協業工場で作られた醤油に、アミノ酸液を直接混ぜ合わせたものです。混合醸造は本醸造の諸味に、アミノ酸液を加えて短期間で熟成させています。

それぞれアミノ酸液を加えるといった工程が入っているのが、一番の特徴です。混合・混合醸造を選ぶことで、より旨味が加わった醤油を味わうことができます。

醤油の原材料は大豆です。当然大豆の種類によっても味などの仕上がりは変わってきます。今回は「丸大豆」と「脱脂加工大豆」の2種類について、それぞれの特徴をご紹介します。

丸大豆は長い時間をかけて大豆を丸ごと熟成したもので、大豆の脂肪分がそのまま残っています。そのため大豆の旨味が染みて、マイルドでコクのある味わいが特徴です。

味の主張が強いので、すき焼きなどの醤油味が前面に押し出された料理を作る際に最適です。時間と手間をかけて作られた分、次に紹介する脱脂加工大豆と比べると価格はやや高めに設定されているものが多いです。

脱脂加工大豆は、大豆の油分を取り除く加工が施されています。油分が取り除かれているため味わいはすっきりとしていて、醤油の旨味の元であるタンパク質が豊富に含まれていることから、旨味が強いことも特徴です。

丸大豆に比べて製造の手間がかからないことに加えて、取り除かれた油分を食用油にするなどで使いまわしができるため、脱脂加工大豆で作られた醤油はコストパフォーマンスに優れているものが多いです。

醤油の味には地域性があり、その土地の風土や気温によって味わいや風味も変わってきます。産地のチェックをすることが美味しい醤油えらびのポイントです。自分が生まれ育った地域の味を再確認してもいいでしょう。

北海道は関東風の醤油を見本にした濃口醤油や北海道産の昆布だしを加えた醤油が多く生産されているのが特徴です。関東地方では本醸造の濃口醤油が多く、なかでも千葉県は醤油の生産地として有名です。また、東海地方ではたまり醤油や白醤油、兵庫県は淡口醤油、山口県は再仕込み醤油発祥の地です。

北陸や九州では混合方式の甘口醤油が好まれます。時に九州では南に行くほど甘さが強くなっていきます。地域ごとの郷土料理を作るなら、その土地の醤油を使うのもポイントです。たとえば、しっかり味付けされた煮物には甘味やコクの強い醤油がおすすめです。素材を活かした料理には薄口醤油や白醤油が合います。

コスパがいいからと選んでしまうと、いつの間にか期限が切れていたなんてこともザラにあります。大体開封してから1ヶ月程度で使い切るのがベストなので、これを踏まえて使い切れるものを選びましょう。

醤油のサイズですが、現在ではさまざまな容量の商品が販売されています。一人用で使う場合は、ミニサイズやコンパクトサイズのものを選んでみましょう。あまり使わないようであれば、5ml程度の一回分が入った個包装タイプの商品がおすすめです。

料理で頻繁に使うようであれば、400ml程度のものでも十分使うことできます。コスパがいいから大きいのを買ってしまうと使い切れないこともあるので、目安が分からない内はミニサイズを選んでおくといいでしょう。

家族が多いご家庭や毎日醤油を使うようであれば、600ml～業務用サイズの1L程度のものがおすすめです。たっぷりと使える上に、コスパにも優れています。持ちもいいので、買いに行く手間も省けるのでかなり便利です。

ただしこれはあくまで目安にすぎません。思っていた以上に使わないなんてケースもあるので、なるべく自分の生活に合わせて適切なサイズの醤油を選ぶことが大切です。開封後は大体1ヶ月程度で使い切る方がいいとされているので、これを目安に選んでみましょう。

赤ちゃんなど体に負担をかけたくない場合や塩分など健康面で気を付けたい場合は、無添加・塩分控えめといった表記のあるものを探してみましょう。

赤ちゃんなど体へ気遣いながら選ぶ場合は、無添加で作られた醤油がおすすめです。これは化学調味料・保存料などを一切使用せずに製造しているので、体に優しく安心して使うことができます。

大豆・小麦・塩の主な原料のみを使用していることもあり、とてもシンプルで醤油本来の自然な美味しさを楽しむことができます。お値段が高いのではと不安な方も多いかと思いますが、近年では徹底した品質管理などによって手軽な価格で売られるようになっています。

スーパーなどで手軽に購入できる醤油には、大体容量の約18％の塩分が含まれてるといわれています。ただコレストロールが気になる方や特に女性の場合は塩分をできる限り控えたい方も多いはずです。その場合はあらかじめ塩分を抑えて作った、塩分控えめな醤油を選びましょう。

大体半分の約9%と塩分に抑えられているので、塩分を気にせずに摂取することができます。塩分が控えめなだけあって味の薄さを補修するために、化学調味料などが含まれていることもあるので原材料も要チェックです。

醤油には多くの商品が販売されていることもあって、値段もさまざまです。経済的に無理のないようにするためにも、あらかじめ調理するものを考えておくといいでしょう。

最もご家庭で使用されている醤油といえば、スーパーなどで手軽に購入できるリーズナブルなものが多いです。一般的な醤油は大体200円～600円程度で購入することができます。毎日の食卓で使うようであれば無理のない、一般的な価格の醤油を選ぶことが望ましいかと思います。

高級品といわれる醤油は、大体1000円以上のお値段がするものが多くなっています。特に薄口醤油・溜まり醤油は和食や刺身など、料理の美味しさを左右する調理の際に使われることもあり高級なものが多いです。

お値段が張るものほど、食材の美味しさを存分に引き出してくれます。そのため料亭などでは、こういった稀少の高い醤油を用いることが多いです。

醤油にはたくさんの種類があるので、使う用途によっていろいろ変えると料理のバリエーションも広がります。たとえば、和食・煮物を作る際には薄口醤油を使うことで、味が濃くなりすぎずに食材の美味しさを引き立てることができます。

溜まり醤油であれば、刺身など生ものを食べる際におすすめです。食材や料理によって適した醤油の種類が変わってくるので、どの食材・料理に使うかで選ぶと相性も良くより美味しく食べられます。

特定の料理に合わせたいなら、専用の醤油を選ぶのもおすすめです。一般的な刺身醤油をはじめ、最近では卵かけご飯やうどん、さらにアイスやフレンチトーストなどスイーツにかける醤油まで登場しています。1つの料理をより美味しく食べたい、少し変わった楽しみ方をしたい、という方はぜひチェックしてください。

醤油には醤油品質表示基準というものにより、等級が決まります。特級・上級・標準の3つに分かれていて、美味しさが関わってくる重要なポイントです。これは醤油に含まれている、旨味成分によってそれぞれ区別されています。

旨味成分は窒素分の含量や色の濃淡で決まり、この窒素分が多いものが美味しいとされています。特級より窒素分が10％以上多い醤油を特選、さらに優れたものを超特選と呼びます。特別な日や料理には、グレードの高いものを使ってみましょう。

ここではおすすめの醤油メーカーを3社紹介します。どれも有名メーカーなのでスーパーやインターネットで商品を購入できます。ぜひ参考にしてください。

• キッコーマン：知名度も人気も日本でトップクラスです。リーズナブルなものや高級品までラインナップが豊富な点も魅力です。
• ヤマサ醤油：ポン酢・めんつゆなどでも有名な調味料の大手メーカーです。食材を引き立ててくれる醤油が多いので、いつもの味をワンランクアップしたい方は試してみてください。
• マルヱ醤油：九州の有名醬油メーカーです。九州地方らしい甘口醤油を探している方におすすめです。

日々の料理に欠かせない醤油ですが、大量に買ったはいいものの、気づいたら賞味期限を迎えそうになっていたなんてこともあります。最後に醤油の「賞味期限」と「保管方法」についてご紹介します。

まず第一に、醤油の賞味期限は開封前と開封後で大きく異なります。一般的に、パッケージやボトルに表記されている賞味期限は未開封の場合の期限です。醤油は元々保存調味料として製造されているだけあって、賞味期限は長めに設定されています。

開封前でしたら2年程度は持ちますが、開封後は保管場所にもよりますがなるべく1ヶ月以内に使い切るようにしましょう。賞味期限が切れた醤油は多少なりとも香りや風味が落ちています。そのまま使うのではなく煮物などの加熱処理をする料理への使用をおすすめします。

開封後の醤油は、常温で保存していると酸化のペースが早く進んでしまいます。なるべく長持ちさせるためには冷蔵庫に入れて保管することをおすすめします。

ちなみに醤油は冷凍保存はおすすめしません。というのも、醤油は-60°以下にならないと凍らないため、一般家庭用の冷凍庫ではそこまで温度を下げることはできないからです。無理やり冷凍庫に入れても構いませんが、冷蔵庫に入れるのと効果は同じです。

生醤油をご存知でしょうか。生醤油は一般的な醤油よりもまろやかな味わいなので、愛用している方もいます。一般的な醤油は発酵・熟成したあとに火入れと呼ばれる加熱処理を行っています。

この工程が入ることで、色が濃くなり香ばしさが出ます。生醤油は火入れを行っていないため、色は赤に近く穏やかな香りを楽しめます。

今回はおすすめの美味しい醤油をご紹介しましたが、お目当ての商品は見つかりましたでしょうか。ついつい安易に選びがちな醤油も、選び方を少し変えるだけで食材本来の旨みを引き立てることができます。食材に合った醤油を使って、もっと美味しく食事を楽しみましょう。