【国産も】バルサミコ酢おすすめ22選｜スーパーで買える市販品から最高級品まで

原産国イタリアではバルサミコ酢は料理になくてはならないメジャーな調味料です。芳醇な香りと濃厚な旨味、そして料理のアクセントになる酸味が、洋食だけでなく和食やデザートなどあらゆるジャンルで料理の美味しさを引き立てます。

高級だったり使い方が難しかったりするイメージがあるかもしれませんが、実はバルサミコ酢は毎日の料理に使用できる "万能調味料" なのです。近年では、バルサミコ酢がもたらす健康効果にも注目が集まっており、アメリカのスーパーでは大きく取り扱われています。

この記事ではバルサミコ酢の選び方やバルサミコ酢を使用した簡単レシピなど、毎日の料理に使いやすいバルサミコ酢を見つけるヒントをお届けします。また、人気のバルサミコ酢のブランド・おすすめ商品22選もご紹介しますので、ぜひご参考ください。

バルサミコ酢はイタリア語で「香りのあるお酢」を意味します。芳香の中でまろやかな酸味と甘みが共存する奥行きのある味わいが特徴です。ドレッシングやソースとして表舞台に立つこともあれば、煮込み料理などに隠し味としても使用されます。また、ぶどう特有の甘みがデザートにも相性抜群です。

酸味が得意でない方は、火を通すと酸味が抑えられ扱いやすくなります。また、お肉と一緒に煮込むと肉質が柔らかくなる効果もあります。

発酵食品であるバルサミコ酢には、腸内環境を整えて免疫力を高める効果が期待できます。また、ポリフェノールやカリウムなどの栄養素も多く含まれ、血行改善やコレステロール抑制に働くなど健康維持に嬉しい効果が満載です。

利尿作用があるカリウムは、むくみの解消にも効果的。ダイエット中の方やスタイルを維持したい方にもおすすめです。

答えはNOです。バルサミコ酢とワインビネガーでは製造工程が異なり、味にも違いがあります。以下の表で、両者を比較してみましょう。イタリア料理の王道であるバルサミコ酢に対して、ワインビネガーはフランス料理で伝統的に使用されてきた歴史もあります。

赤ぶどうを原料とした「赤バルサミコ酢」は、まろやかな酸味とコクのある深い味わいが特徴です。芳醇な香りも特徴的で、木樽のウッディな香りが鼻に抜けます。

ドレッシングやソースとしてはもちろん、スパイスなどで濃い味付けにした肉料理にも相性抜群。アイスクリームなどの甘味ともマッチします。幅広く使用できるので初めてバルサミコ酢を買う方にもおすすめです。

白ぶどうを原料とした「白バルサミコ酢」はフルーティな香りが華やかな印象を与えます。赤バルサミコ酢よりも甘味がありスッキリとした味わいが特徴です。癖が少ないので扱いやすく、和食や魚料理など繊細な料理にもマッチします。

また、酢飯など色を付けたくないときにも白バルサミコ酢が使えます。主張しすぎないところが、素材の味を活かした料理と相性がいいです。

バルサミコ酢の風味の違いはAIBマークで分かります。AIBマークの特徴はコック帽とぶどうの葉のロゴで、ラベルの色とぶどうの葉の枚数で風味が変わります。こちらが各ラベルの特徴とおすすめの使い方です。

バルサミコビネガーは、ドレッシングやソースなどに調合しやすい液状タイプ。ほとんど粘り気がありません。あらゆる味付けに応用しやすいので、とりあえず1本バルサミコ酢を買っておきたいという方にもおすすめです。

クリームタイプはその名の通り、バルサミコ酢をクリーム状にしたものです。クリームタイプはそのままソースとして揚げ物や肉料理にかけるもよし、アイスなどのデザートに掛けてもよし。特に脂質と相性が良く、お料理の旨味をぐっと引き出してくれます。なにより、そのまま使える手軽さが嬉しいポイントです。

熟成期間はバルサミコ酢の味を大きく左右します。しかし、ラベルを見ても熟成期間が書いていない場合があります。

そのような時は、「DOP」もしくは「IGP」のマークが記されているか注目しましょう。これらのマークは、伝統的な素材・品質・製法などが認められた上質な製品の証です。では3つのバルサミコ酢をご紹介します。

【トラディツィオナーレ】

• 最高級ランクのバルサミコ酢で、最低12年の熟成期間と定められています。添加物を一つも使用せず、昔からの製法を大切に作られています。最も高いランクのバルサミコ酢なので、ギフトや大切な日の料理におすすめです。

【アチェート・バルサミコ】

• 値段も手に取りやすい価格なので、普段使いに最適なバルサミコ酢です。熟成期間は6年・8年ですが、ワインビネガーやカラメル色素を加えて、風味や色合いに特徴がある商品が多いです。購入しやすい価格なので、さまざまな種類を揃えてみるのもおすすめです。

【ストラベッキオ】

• 少々購入を迷ってしまう価格ですが、大切な方への贈り物・自分へのギフトにしたいのが、こちらのバルサミコ酢です。25年以上の熟成期間があり、樽の香り・濃厚な甘みが感じられる究極のバルサミコ酢です。

スーパーなどで安価で販売されているバルサミコ酢には、ワインビネガーにカラメル色素で色をつけて、添加物を加えてマイルドな味に加工されたものがあります。素材にこだわった本格的なバルサミコ酢を使用したい人には、有機栽培した原料で作られた印の「有機JASマーク」が記された商品がおすすめです。

1978年にイタリアで創業された、オーガニックにこだわりのあるブランドです。健康志向へのフォーカスに偏らず「オーガニックだから食べるのではなく、食べたらおいしいオーガニックだった」という製品づくりをポリシーにしています。

原料は有機ワインビネガーと、モデナ産の有機濃縮ぶどう果汁。IGPも取得しています。本格的なバルサミコ酢でありながら、価格は700円前後とお手頃です。

1605年にイタリアで創業され400年以上の歴史を誇る、モデナ地区で最古のバルサミコ酢のメーカーです。どの製品も伝統的な製法で作られており、原料はぶどう果汁とぶどう酢だけ。フルーティでまろやかな味わいが口当たり良く、世界中で長く愛されています。

代表的な「アチェート・バルサミコ」は熟成期間の異なる5種類のラインナップがあり、約2,000円∼購入できます。

イタリア・モデナ地区でもともと食品会社として創業した会社ですが、今ではバルサミコ酢専門メーカーとなっています。商品はすべてIGPを取得しており、前社長は「イタリア モデナ産 IGP協会」の創設者です。

ラベルに17世紀にモデナを治めていたフランチェスコ1世の肖像画が印刷されているのが目印です。バルサミコビネガーからクリームタイプも扱いがあります。

1876年に岐阜県で創業したお酢の専門メーカーで、純国産のバルサミコ酢を製造しています。原料となるワインも自社で製造しており、バルサミコ酢もワイン同様の木樽で熟成させるこだわりの製法です。

700円前後とリーズナブルな価格で販売されており、さっぱりとした味わいは和食にもよく合います。クセも少なく扱いやすいので、バルサミコ酢初心者の方にもおすすめです。

バルサミコ酢の値段は、1,000円以下で買えるものから高級なものまで幅が広い食品です。ここで重要なのは、高価なものが美味しいとは限らないということ。

安価なバルサミコ酢は伝統的な製法でないことはありますが、マイルドな味に加工されている製品が多いので、本格的なバルサミコ酢よりも扱いやすいこともしばしば。また、熟成期間についても近年の優れた技術で、短い期間の熟成でも充分にコクが感じられるものがあります。

業務スーパーは、良質なバルサミコ酢を安く手に入れたい方におすすめです。レストランなどでも使用される上質なバルサミコ酢が購入できます。現在、業務用スーパーで取り扱いがあるのは、イタリア直輸入のモデナ産バルサミコ酢です。液状タイプとクリームタイプどちらも販売されています。

COSTCO(コストコ)では1Lの大きいサイズのバルサミコ酢が販売されています。コストコの会員になると購入できるシステムです。大容量でコスパに優れるので、頻繁にバルサミコ酢を使う方におすすめです。

商品はイタリアから直輸入した「カークランド・シグネチャー ・バルサミコビネガー」。味付けにはぶどう果汁、赤ワインビネガーのみを使用した本格的なバルサミコ酢です。

KALDI（カルディ）では、バルサミコ酢のラインナップが豊富です。色んな種類を食べ比べてみたいという方は、ぜひ足を運んでみてください。容量も大小揃えており、価格も500円程度～数千円のものまで幅広く扱っています。

スーパーにはない珍しいバルサミコ酢や、インテリアとしても映えるラベルデザインなど、実際に見て選ぶ楽しみも味わえます。店舗が近くにない場合は、オンラインストアでも購入可能です。

成城石井もバルサミコ酢の種類は豊富ですが、中でも白バルサミコ酢が人気です。特に、お手頃価格で使いやすい「アルチェネロ社／有機ホワイトバルサミコビネガー」は人気があります。馬のマークがついたラベルが目印です。

サラダや魚介類との相性はもちろん、ピクルスや和食にも使いやすい柔らかな酸味です。さらに、高級な白バルサミコ酢を試してみたい方には老舗マルピーギ社／プレリバート5年熟成をおすすめします。

最近ではスーパーでも取り扱いが増えてきたバルサミコ酢ですが、小さなスーパーではまだ仕入れていないケースもあります。近くで手に入りにくい場合は、やはりネットでの購入がおすすめです。どの店舗よりも多くの商品を見比べつつ検討できます。

酸味の強いバルサミコ酢は、火を通すとまろやかで料理に合わせやすくなります。

【材料】

• バルサミコ酢（赤でも白でも可）
• オリーブオイル
• 蜂蜜もしくはオリゴ糖シロップ

【調理方法】

1. バルサミコ酢を弱火で煮詰める
2. 量が半分くらいになってきたら、オリーブオイルを少しずつ加える
   (オリーブオイル：バルサミコ酢＝1：1が目安)
3. お好みで蜂蜜もしくは砂糖を加え、冷やしたら完成

バルサミコ酢を使うことで、芳醇な香りとコクが加わり高級感ある味になります。

【材料】

• ごぼう・にんじん適量
• 鷹の爪
• 白ごま
• ごま油
• バルサミコ酢
• 醤油
• 砂糖

【調理方法】

1. ごぼう・にんじんを3mmの薄切りにする(ごぼうは水にさらしアクを抜く)
2. 熱したフライパンにごま油を回し入れ、野菜を炒める
3. 鷹の爪を入れ、バルサミコ酢としょう油を1：1の割合で入れたら、砂糖で甘みを調整
4. 水気が少なくなるまで炒めたら、白ごまをかけて完成

香ばしい皮のパリパリ感と、バルサミコソースの甘酸っぱさが食欲をそそります。

【材料】

• 鶏もも肉（大1枚）
• にんにく（1片）
• 塩・こしょう
• オリーブオイル
• 赤バルサミコ酢

【調理方法】

1. 鶏肉を均一の厚みに開き、両面に塩こしょうを振り室温でしばらく置く
2. フライパンにオリーブオイル・潰したにんにくを入れ加熱する
3. 鶏を入れて弱火で焼く（蓋をせずに皮から焼くといい）
4. 7~8分焼いて皮に焦げ目が付いたら、裏返して3分ほど焼く
5. 別の鍋にバルサミコ酢を入れ、とろみがつくまで煮詰める
6. とろみが付いたら塩・こしょう（お好みでバター）で味を調える
7. 鶏のソテーを皿に盛り、バルサミコソースをかけて完成

中途半端に残ったバルサミコ酢も、おしゃれなドリンクに早変わりします。

【材料】

• バルサミコ酢（赤でも白でも可）
• 焼酎やスピリッツなどお好みのリキュール少々※ノンアルコールの場合は不要
• サワー・コーラ・ジンジャエール・果汁などお好みの割もの

【調理方法】

1. グラスに氷をたっぷり入れる
2. バルサミコ酢・お酒を少量注ぐ
3. お好みの割ものをゆっくり注ぎ、軽く混ぜたら完成
   果肉やミントなどお好みで添えれば、おしゃれなカクテルになります

なんと身近なアイテムだけで「バルサミコ風」の調味料が作れます。調理中にバルサミコの在庫を切らしてしまった場合や、「ボトルで買うのは量が多すぎる…」という方はぜひお試しください。下記の組み合わせを1：1で調合するだけです。

• 方法①赤ワインビネガー+砂糖
• 方法②オイスターソース+オリーブオイル
• 方法③ウスターソース+酢

バルサミコ酢はもともと腐りにくい調味料です。未開封で保管状態が良ければ、あまり賞味期限を気にする必要はありません。ただし、開封後は1~3年を目安に使い切るようにしましょう。

また、バルサミコ酢は酸化すると風味が落ちてしまいます。保管するときは確実に栓をしめ、冷暗所に置くようにしてください。暑さでも味が変化しやすいので、夏場は特に気を付けましょう。

バルサミコ酢はワインのように熟成期間やブランドによって風味が異なります。それぞれの個性を楽しむのも、バルサミコ酢の醍醐味です。ここまでご紹介してきたように使える幅も広いので、シンプルな使い方からアレンジレシピまで、ぜひ好みのブランドや料理を探求してみてください。