本みりんおすすめ15選｜無添加や高級みりん九重櫻も紹介【口コミ】

煮込み料理や照り焼きなど、甘辛い味付けの料理はごはんにぴったりです。コクと照りにポイントがある和風料理がもっとおいしく作れたら、家族もみんな笑顔になれますよね。実は、昔ながらの製法の本みりんなら、普通のみりんよりもコク深く味わいに仕上がります。

本みりんは原材料や生産地によっても味が変わるので、自分好みのものを選ぶと料理の幅がぐっと広がります。プロも使用する九重櫻や三河みりんなどの高級みりん、健康志向の方は無添加みりんを選ぶのもひとつの方法です。

そこで今回は、本みりんの選び方とおすすめ商品を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。気になる口コミやQ&A、みりんを使ったレシピなども紹介します。

和風料理には欠かせないみりんについて、詳しく知ってる方は意外と少ないです。こちらでは、みりんの原料や役割を詳しく解説しますので、ぜひチェックしてみてください。

みりんの原料は、もち米・米こうじ・焼酎または醸造アルコールです。商品によっては、さらに糖類を使う場合もあります。みりんの原料の割合で甘みやコクなどの味わいが変化するため、メーカーによって個性が異なります。

みりんは、もち米・米こうじに焼酎または醸造アルコールを仕込む方法で造られます。アミノ酸や糖を生成させるため、みりんが完成するまでには30～60日ほどの熟成期間が必要です。本みりんの副原料にトウモロコシ・水あめ・ブドウ糖などを使用する場合は、白米の2倍までと決められています。

みりんは、料理においてさまざまな役割がある調味料です。アルコールが含まれているみりんは、照り・ツヤを出すだけでなく魚などの生臭さも消してくれます。みりんの役割をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

【みりんの役割】

• 料理に照り・ツヤ・コクを出す
• 食材に味を浸透させる
• 食材の香りを引き出す
• きれいな焼き色をつける
• 煮崩れを防ぐ
• 魚などの生臭さを消す

みりんのアルコール分を活用するためには、はじめうちの調味料として入れましょう。照り・ツヤが必要な料理には、仕上げにも追加します。手早さが必要になる炒め物に使うときは、料理をはじめる前に酒・しょうゆ・だしなどと合わせておくと慌てません。

本みりんとみりん風調味料の大きな違いは、アルコール度数です。みりん風調味料はみりんに似せて造った調味料で、アルコール度数は1％未満のため煮切りの必要がありません。また、原料も水あめ・醸造酢・発酵調味液・酸味料などを使用しているなど、本みりんとは大きく異なります。

短期間でブレンドするみりん風調味料は、糖化熟成の過程がないため水あめやブドウ糖などで甘みを出しています。本みりん特有の旨みはありませんが、煮切り不要なのでドレッシングや和え物などにおすすめです。

みりんタイプ調味料・発酵調味料の原材料や製法は本みりんに近いですが、食塩を添加している点が大きな違いです。また、標準的製法の本みりんよりも糖類を多く添加しています。みりんに似せてアルコールも含まれていますが、分類は酒類ではありません。酒税がかからないので、値段がやすいのが特徴です。

期間は短いものの糖化熟成して製造されているため、本みりんのような旨みも感じられます。食塩が含まれているので、塩分を調整しながら使用しましょう。

料理酒は日本酒に似せて造られた調味料です。そのため、本みりんとは原材料から製法まですべてが大きく異なります。料理酒の原材料は米・米こうじ・水・食塩です。甘みが特徴のみりんとは異なり、料理酒は塩味を足す役割があります。

アルコールが含まれているので、コクを出す・味を浸透させる・臭みを消すなどの効果は本みりんと同様です。鍋料理や酒蒸しなど、甘くしたくない料理に向いています。

それではまず初めに、本みりんの製法から紹介していきます。本みりんの製法には主に二つの方法があるので、しっかりチェックしていきましょう。本格的な伝統的製法と、コスパのいい工業的製法があります。

より本格的な本みりんを購入したい方は、ぜひ伝統的製法の本みりんを買ってみてください。伝統的製法は厳選したもち米・米麹・焼酎のみを使用して作るので余分な物が入っていなく深みのある味が楽しめます。

全体的にこだわってみたい方やプレゼントとして本みりんを買いたい方は、伝統的製法を使った本みりんを買いましょう。今回のおすすめでも、多数の本みりんが登場しているので中からお気に入りを選んでみてください。

そこまで本みりんを使う予定がない方やあまりこだわりを持っていない方は、ぜひコスパの高い工業的製法の本みりんを買ってみてください。お値段が全体的に低価格なので、より気軽に買えます。

工業的製法は、もち米を全体的に減らして、焼酎の代わりに醸造アルコールを使っています。伝統的製法と比較すると確かに味は衰えてしまいますが、全体的に美味しい料理は作れるので安心して使えます。

本みりんを選ぶときは、容量にも注目しましょう。こちらでは、一升瓶タイプと小容量タイプそれぞれが向いている方と容器の特徴を紹介します。

毎日、自炊をする方やみりんを使うタイプの料理が好きな方は、たっぷり入った一升瓶タイプがおすすめです。一升瓶の容量は約1.8Lなので、存分に使えます。ビンの重さが気になる場合は、1.8Lペットボトルの容器を選ぶのもひとつの方法です。本みりんの使用目安は、砂糖大さじ1杯＝本みりん大さじ1.5杯程度といわれています。

一人暮らしの方やみりんを大量に消費しない方には、小容量タイプが向いています。開封後は徐々に劣化してしまうので、使い切りやすいサイズだと安心です。小容量タイプの本みりんはビンとペットボトルから選べます。ペットボトルは使いやすく、ビンは保存性に優れているのが特徴です。

本みりんは冷暗所での常温保存が推奨されているので、収納しやすいものを選びましょう。料理に合わせて本みりんを使い分けたい方にも、小容量タイプは最適です。

本みりんを選ぶとき、使う用途で選ぶ方法もあります。実際に本みりんは、料理に使う場合もあれば飲めるタイプのものもあります。料理に使うのか飲みたいのか考えたうえで、買うようにしてみましょう。各特徴を詳しく紹介します。

まず初めに、料理のために本みりんを選ぶ際に心がけたいポイントについて見ていきましょう。本みりんは和風の料理を作るのにぴったりな調味料で、必要不可欠だと言われています。もともと調理として本みりんを使う場合は、甘さを引き出す役割があります。

そのため、なるべく甘いタイプの本みりんを買うようにしてみましょう。メーカーや本みりんの種類によっても甘さは大きく異なります。口コミなどをチェックするのがおすすめです。

それでは次に、本みりんを飲んでみたい方におすすめの選び方について紹介します。本みりんは、他のお酒のように実は飲めるのです。その場合は、原材料だけではなく熟成年数も見極めましょう。

熟成年齢によって、全体的に風味や香りが変わってきます。飲みやすさに大きく影響を与えるので、必ず確認した上で買ってみてください。よりまろやかな本みりんが飲んでみたい方は、熟成年数が長めの本みりんを選ぶようにしましょう。

千葉県流山市は、透き通った山吹色が特徴の『白みりん』発祥地ともいわれています。白みりんは、本みりんの原型といわれている調味料です。江戸時代に生まれた『万丈味淋』は、大手メーカーのキッコーマンが受け継ぎ、流山市で製造を続けています。

千葉県流山市は、本みりんの原材料であるうるち米の名産地でもあります。また、水質にも恵まれている点も、おいしい本みりんを製造できる理由です。本みりんの元祖を味わいたい方は、ぜひ試してみてください。

醸造の町として有名な愛知県碧南市も、さまざまな本みりんを製造しています。碧南市の本みりんも江戸時代からの伝統的製法で造られていて、コクと旨みが際立つメイプルシロップのような味わいが特徴です。その中でも有名な『三河みりん』は、豊潤でフルーティな風味は飲むみりんとしても人気があります。

高品質なお米と矢作川の水など、恵まれた環境で生み出される碧南市の本みりんは、江戸のそば屋・うなぎ屋などでも重宝されていました。現存する日本最古の醸造元など、歴史を感じられる本みりんが味わえます。

兵庫県加古郡はもち米の産地としても知られています。そのため古くからみりん作りも盛んです。とくに有名なのが、キング醸造の日の出シリーズです。

1900年に創業された老舗で、現在も長い経験で培われた高い醸造技術でみりんを作り続けています。日常使いできるリーズナブルな価格で購入できるので、ぜひ試してみてください。

まず初めに、原材料をチェックしておくと間違いなく安心です。先ほども少し触れましたが、本みりんとはいえ原材料は大きく異なってきます。本格的な本みりんは基本的に、もち米・米麹・焼酎だけを使っているのがポイントです。

なかには醸造アルコールを使っているものもありますが、これらの本みりんは工業的製法になっています。また、糖などを追加している本みりんもあるので注意しましょう。もちろん、料理に使うのであれば原材料に糖が含まれているものがあっても大丈夫です。

発酵された本みりんを選ぶのもおすすめです。発酵されたみりんはしっかりコクがあります。実際に、本みりんだからとはいえ、すべてのみりんが発酵されている訳ではありません。

食材の旨味をしっかり引き出してくれるので、気になる方はぜひチェックしてください。料理にも自然な甘みを加えてくれるので、全体的に美味しく仕上げてくれます。

本みりんはたくさん使うものだからこそ、コスパの良さも確認しておくと安心です。実際に市販やスーパーでも買える本みりんはあるので、ぜひ探してみてください。ペットボトルに入った大量タイプも、料理にはぴったりです。

逆に、そこまでみりんを使う習慣がない方は、あまりこだわる必要はないかもしれません。

近年の急速なオーガニックブームの普及に伴い、有機みりんなども発売されています。健康が気になる方、オーガニック食品を積極的に取り入れたい方は、こういった商品を検討するのもおすすめ。

有機みりんは、化学物質・添加物・アルコール類などが一切使われていない無添加の商品で、もち米そのものの甘味を堪能できます。オーガニック食品のため、お値段は少しお高めですが、健康志向の方、オーガニックにこだわりたい方は参考にしてください。

高級感のある本みりんも、実はじわじわと注目され始めています。実際に今回のおすすめでも、高級な本みりんが登場しているので、気になる人はぜひチェックしてみてください。大切な人へのギフトにもぴったりです。

味わいが全体的にいいだけではなく、そのまま飲めるからこそ高級本みりんは人気があります。一度使い始めると、なかなか手放せなくなるかもしれません。

味の一醸造株式会社は、埼玉県に本社を置くメーカーです。本みりんと日本酒のいいところを集めたみりんタイプ調味料『味の母』で人気があります。ビンタイプの味の母は、みりんタイプ調味料でありながら伝統的製法で糖化熟成されている点が魅力です。まろやかな甘みで扱いやすく、料理初心者の方でもおいしい料理が作れます。

九重味淋は、江戸時代から250年続く三河みりんの醸造元です。安永元年から変わらぬ伝統的製法で、三河みりんを造り続けています。三河みりんは、江戸の料理店でも重宝されていた本みりんです。そして、三河みりんが世間に広まるきっかけになった醸造元こそ、九重味淋だといわれています。

九重味淋の『九重櫻』は、上品な甘さと深いコクに加えてフルーティで芳醇な香りが特徴です。飲むみりんとしても人気が高いので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

宝酒造は、スーパーなどで気軽に手に入る『タカラの本みりん』で有名なメーカーです。酒造の名のとおり、日本酒や焼酎などさまざまな酒を醸造しているメーカーで、みりんもお手頃商品から最高品質まで幅広くラインナップしています。

最も有名な『タカラの本みりん』は、標準的製法で造られているためリーズナブルな価格設定です。一方、国産米と本格米焼酎だけを使用して京都伏見で仕込・醸造した本格米焼酎仕込『寶本味醂』など、最高品質の商品も販売しています。京都生まれの本みりんなら、宝酒造がおすすめです。

「本当にいいみりんは飲める」といわれています。飲める本みりんは、原材料が米麹・もち米・米焼酎のみでできているものです。反対に、飲めないものは醸造アルコールや糖分を使っているものになります。

本みりんの飲み方は、そのままストレートで楽しむのがおすすめです。深みのある味になっているので、そのまま飲んでもしっかり楽しめます。アルコールに強くない方やさらっと飲みたい方は、ロック・水割り・お湯割りなどで普通のお酒のように楽しんでください。

こちらでは、本みりんを使ったおすすめレシピを紹介します。いつもの豚ロース肉をみそと本みりんに漬けて焼くだけの簡単レシピなので、ぜひチャレンジしてみてください。みそが焦げやすいので、弱火でじっくり蒸し焼きにするのがポイントです。

豚肉の味噌漬け焼き（4人分）

【材料】

• 豚ロース肉　2枚（1枚あたり約100g）
• 塩　　　　　適宜
• 信州みそ　　300g
• 本みりん　　150ml
• 砂糖　　　　100ｇ

【作り方】

1. 信州みそ・本みりん・砂糖をビニール袋に入れて揉む
2. 豚ロース肉にかるく塩をふる
3. 豚ロース肉を1.のビニール袋に入れたら全体をなじませて一晩寝かせる
4. キッチンペーパーで豚ロース肉についた味噌を拭き取る
5. うすく油をひいたフライパンで、蓋をして弱火でじっくり焼く
6. 器に盛りつければ完成

本みりんの保存方法は、常温保存が基本です。開封後は冷蔵庫に入れたくなりますが、アルコールが含まれている本みりんには常温保存が適しています。冷蔵すると本みりんの中の糖が白く結晶化してしまう場合があるので、開封後も直射日光の当たらない冷暗所に保存しましょう。

本みりんは熟成するほどコク深く香り高くなる調味料ですが、開封後は酸化が進みます。できるだけ3ヶ月を目安に使い切るのがおすすめです。なお、アルコールが含まれていないみりん風調味料の場合、開封後は冷蔵庫で保存してください。

離乳食にみりんを使える目安は、9～11ヶ月頃の離乳食後期からといわれています。アルコールが含まれている点やアレルギーなどの観点から、離乳食には使用しない方が無難です。どうしても与えたい場合は、煮切りをしてしっかりアルコールを飛ばしましょう。また、ごく少量で香りづけ程度におさえてください。

本みりんのアルコール度数は約14％と、日本酒とほぼ同じです。子供も食べる料理に入れる場合は、必ず煮切りをしてアルコールをしっかり飛ばしましょう。めんつゆや和え物などに使用する場合も、一度煮切って冷ましたものを使用してください。アルコールが残っていると、子供の体には大きな負担になります。

本みりんがない場合の代用となる調味料は、砂糖と日本酒です。みりんは甘みとアルコールが特徴なので、砂糖と日本酒を合わせれば似たような味付けにできます。たとえば、肉じゃがはみりんを使わないレシピもある料理です。甘じょっぱい味付けにするなら、砂糖と酒で代用してみましょう。

ただし、本みりんの奥行きのある味わいや深い甘みは、糖化醸造によるブドウ糖・オリゴ糖・アミノ酸などが理由です。ショ糖が主成分の砂糖だけでは再現できないコク深さなので、本みりんで仕上げた料理とは異なります。また、本みりんによる照り・ツヤも砂糖では出せません。本格的に仕上げたい場合は、本みりんを使いましょう。

本みりんは照りやコクを出せるだけでなく、食材の旨みを引き出してくれる頼りになる調味料です。自分好みの本みりんを見つけて、料理をもっと楽んでください。また、料理に必要不可欠な醤油についても下記の記事で紹介しているのでぜひチェックしてください。